お菓子くれないと、悪戯しちゃうぞ!





魔女の悪戯





静けさが漂う。自称未来王・ハオの宿舎。
家臣達は、全員何処かに行っている。

「ハオさま〜。」

オパチョがとことこと、走ってきた。
頭に布製のかぼちゃを、被っていた。

「ん、オパチョか。如何したんだい?」

ハオは、オパチョの頭を撫でた。

「ハオさま。かぼちゃ。」

「かぼちゃだねvよく、出来ているねv」

「マッチ。つくった。」

ハオは、そうか。と短く呟いた。
ハオは、オパチョに、手鏡を渡した。
オパチョは、そのかぼちゃの被り物が気に入ったのか。
何度も、鏡を除いている。

「所で...。」

ハオは、何かオパチに何かを話しかけようとした、瞬間に
ハオの言葉は、ある大きな声で遮られた。

「ハオ様ーーーッ!!!!出来ました!!!!」

ドアの向こうから、大きな声が聞こえたと思ったら。
その声は主は、部屋に入ってきた。

「...マッチ、如何したんだい?」

「ハオ様の服出来上がりました!!」

マッチは、ばっとハオの前に服を出す。
何処から見ても、コスプレ衣装に近い。

「それは、何だい?」

「吸血鬼です。」

「吸血鬼?」

吸血鬼の服という服は、全身黒一色。
半袖半ズボンのマント付き。
おまけに、おもちゃの牙までついている。お得な3点セット。

「今日は、ハロウィンなどで、そっこーに作りました!マリちゃんにも、手伝ってもらって。」

マッチの後ろから、そっと出てきたのはマリ。

「マリ...面白かった。」

「そうか。それは良かった。それで、ハロウィンって何だい?」

一瞬、部屋が静まり返る。
オパチョは、疲れたのか、ハオの膝の上でお昼寝中。

「ハオ様。ハロウィンって初耳でした?」

「うん。1000年生きてるけど、そういう宗教的なモノには、興味なかったんだ。」

「ハロウィンとは、万聖節の前夜祭の事でして。今年は、10月31日。今日なんです。」

ハオは、ふーんと相槌を打ちながら、真剣に聞いている。

「かぼちゃをくり抜いて作る、ジャックランタン等を持って、 子供達がモンスターに化けて
「Trick or treat!」(お菓子くれなきゃ悪戯するぞ!)を言いながら、 いろんな家を回るんです。」

「それで、マッチは張り切っているんだ。」

「はい!!」

「それで、その服は僕が着るのかい?」

ハオは、少し苦笑を浮かべて聞いてみた。

「はい!もちろんです!!」

ハオは、少し吸血鬼の服と睨めっこして。

「でも、君たちみたいに似合うとは限らないよ。」

ハオは、マッチとマリの方を向いて。
そう、微笑んだ。

マッチは、魔女の格好。
マリは、いつもの格好とあまり変わってない様子だったが、すこし変わっていた。」

「残念だけど。似合わないから、いいよ。」

「絶対似合います!!!!」

「ハオ様それ着て。葉様に見せに行ったら...。」

マリがぽそっと呟く。
ハオは、石化した。マッチは、満面の笑みを浮かべて「マリちゃんナイス!!」と喜ぶ。

「なっ...葉の所に?...え、遠慮しとくよ...。」

「何でですか?似合いますよ?」

「...いいよ。」

マッチとマリは、何かを目で合図し。ハオに近づいた。
オパチョは、目を覚ましたらしく、目をぱっちりと開け。
ハオの顔を見ていた。

「ハオ様、すみません!!!」

「マリ。楽しみ。」

「えっ?あっ?...ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!」







「ハオ様vやっぱ、似合ってますv」

「ハオ様。可愛い。」

「はおさまーきれー。」

三人の目の前には、吸血鬼姿のハオがいた。
髪は一つに結び上げられ。
おもちゃの牙の付き。ほんのり化粧済み。
どっからどうみても、女の吸血鬼。しかも、すごく美人。



その後、ヤケクソになったハオは、吸血鬼姿でスッピーに乗り、葉の所へ行ったらしい。












++++++++++ あとがき ++++++++++

ハロウィン小説!!!
一応、ハオ兄さんは受けです。
マッチとマリとオパチョ。初書きでした。
取り合えず、オパチョはオールカタカナ&平仮名で喋らせてみたり。
マリの喋り少ない...。
マッチを書くのは、面白かった。少し暴走キャラ気味です。

おまけ

ハオ 「葉!!」
葉 「うおっ!?ハオ!?どうしたんだ、その格好。」
ハオ 「ハロウィンだから。お菓子貰いにきた。」
葉 「お菓子はねぇけど。料理はあるぞ?」
ハオ 「カレー?」
葉 「よく分かったな。あ、匂いか。」
ハオ 「じゃあ、カレー頂戴。」
葉 「皆居るぞ?良いのか、そんな格好で。」
ハオ 「もうなんだか吹っ切れた。」

2003/10/10 魂